DEAR MY TWINS

双子の妊娠・出産・育児~子どもたちが成人するまでの回想録

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

015_手術後:悶絶とはこういう時に使う言葉

2時間ほど後に私と娘2人は産科病棟に戻ってきました。子ども達はショーケースのような透明の箱に入って移動していました。 私は子ども達を取り出した後ぐらいから、意識がはっきりしておらず記憶が曖昧です。病棟の入り口で夫と母が話しかけてきたのは覚えて…

014_予定帝王切開:押すんですね

手術当日、時間が来ると車椅子に乗せられ、看護師さんによって手術室へと運ばれて行きました。前の日、激しいうめき声を出しながら苦しんでいた同室者は徐々に落ち着き、私もいつの間にか眠って目覚めはスッキリとしていました。 私は裸眼では物体かどうかも…

013_妊娠10カ月(37週目):明日、私もこうなるの???

1週間伸びた手術を翌日に控え、ようやく入院。朝9時半ごろ病室に入ると、まずは丸一日かけたブドウ糖点滴が始まったと思います。手術での出血に備えて血液量を増やすという説明だったと記憶しています。そして一日絶食なので空腹感がすごかったのですが、点…

012_妊娠9カ月:限界やー

この頃からお腹の大きさに加えて重さと圧迫感がプラスされ、思うように体を動かせなくなってきます。 そして恥骨やらあちこちの痛みがますます強くなってきました。私は胎盤が左寄りで、胎児は中央に1人、右側に1人といった状態で、右腹が大きく膨らんだ歪な…

011_命の正体はエネルギー

こんな現象、妊娠中に起こった方はいるでしょうか。 例えるなら、私のお腹の中で鉄雄が肥大化してたんです。cf.「AKIRA」 お腹の内側から突き上げてくる、宇宙が誕生したみたいな巨大なエネルギーに耐えられなくなって意識を失う、これが2回ありました。つわ…

010_妊娠7~8カ月:次の苦労はお腹の大きさ

つわりが終わって思考力が回復してからは、妊娠中毒症のリスクが大きいことなど色々と意識するようになっていましたので、とにかく早々に入院することのないよう気を付けていました。二絨毛膜二羊膜双胎ということもあってか担当医もそれほど警戒していない…

009_両親学級:ハウツーものより普遍的に人を救う情報を提供するべき

計画性なく初めて妊婦になった私は、妊娠・出産・子育てに関して「使える知識」は何一つ持っていませんでした。その頃はインターネットが定着し始めたころで、何かあったらネットで調べるという時代ではありません。 生まれながらにしてデジタルネイティブな…

008_妊娠6カ月:生きるのがこんなにも楽だとは!

吐き気のない世界が、こんなにも素晴らしいとは。生きるのがこんなにも楽だとは! あの時の感動を思い出しました。双子に安定期は無いと言われますが、つわりから解放されてからの3週間が私にとっての安定期と言えたでしょう。 その3週間に両親学級へ行き、…

007_妊娠5カ月:何をどうやって生きていたのか

退職した頃はつわりの極みでしたので、自宅で過ごす一日が凄絶、そして長い。 1日10時間は余裕でつぶせると目論んで当時最新作のドラクエ8をやることにしましたが、開始早々、もうダメでした。余計に気持ち悪くなりました。吐き気があってもゲームならできる…

006_妊娠4カ月:元気なうちに制度を調べつくして

妊娠発覚から4カ月間つわりとお付き合いしました。目が覚めて最初の3秒はスッキリした気持ちでいられるのですが、即座に吐き気に襲われ、起きている間はずっとその状態が続きました。 初めは我慢できて仕事にも行けましたが、だんだんと吐き気をコントロール…

005_妊娠3カ月:紹介状は素晴らしい

3時間待って子どもが一人増えて、断られたけど、紹介状をゲットするところまで来ました。 看護師さんの案内で病院から紹介状をファックスで送り、電話で診察の予約を取りました。診察は後日なので、今日はここで退却。色々あった半日が過ぎてとても疲れまし…

004_妊娠3カ月:母というよりチームリーダー

3時間待って子どもが1人増えて、そして断られた。その続きです。 双子だと告げられた時、頭頂から何かがサーッと落ちるのを感じました。血の気が引くとはこういうことでしょうか。母というよりチームリーダーになったという意識、同時に2人分の命を守ること…