DEAR MY TWINS

双子の妊娠・出産・育児~子どもたちが成人するまでの回想録

013_妊娠10カ月(37週目):明日、私もこうなるの???

1週間伸びた手術を翌日に控え、ようやく入院。朝9時半ごろ病室に入ると、まずは丸一日かけたブドウ糖点滴が始まったと思います。手術での出血に備えて血液量を増やすという説明だったと記憶しています。そして一日絶食なので空腹感がすごかったのですが、点滴のおかげかフラフラしたりは無かったです。聞いたことないくらいにお腹はグーグー鳴りまくっていましたが。

私の入った病室は6人部屋で、その日は私を含め4人入っていました。ナースステーションの真ん前のこの部屋は、どうやら予定帝王切開など手術系妊婦が集められているようでした。隣は自然分娩中に腸が破れて緊急手術になって入院1カ月、向かい側は私と同じく翌日に帝王切開、斜め前はその日が手術でした。

その斜め前の妊婦さんが手術室へ出発し、数時間後に戻ってこられたのですが…

うめいている、ものすごい苦しそうに。その風貌から私が勝手にトルコ人と思っている彼女が、麻酔なしで手術したんかと思えるほどの悲痛な涙声で、付き添いの旦那さんにめっちゃ何かを訴えている。聞いたことのない外国語で何を言っているのか全く分からない!彼女に何が起きているのか想像もできず、私は恐れおののいていました。

明日、私もこうなるの???

いやいや、きっと日本人よりも感情表現が激しいだけよ、と思って心を落ち着けようとしていました。

そしてただひたすら一日中点滴が続き、夜は眠れない人が多くなるのか睡眠薬をすすめられたので飲みましたが、このことがあってか全然眠くならない。薬が効かないから追加で欲しいというと、「強めの睡眠薬だからダメです、たぶん真っすぐ立って歩けない状態にはなってますよ」と言われました。「目を閉じでゆっくり深呼吸してください」というアドバイスに従って眠りに落ちるのを静かに待ちました。