DEAR MY TWINS

双子の妊娠・出産・育児~子どもたちが成人するまでの回想録

007_妊娠5カ月:何をどうやって生きていたのか

退職した頃はつわりの極みでしたので、自宅で過ごす一日が凄絶、そして長い。

1日10時間は余裕でつぶせると目論んで当時最新作のドラクエ8をやることにしましたが、開始早々、もうダメでした。余計に気持ち悪くなりました。吐き気があってもゲームならできるだろうと思ったのですが、「何かに集中することで吐き気を忘れる」とはいきませんでした。

お腹は減るので食べないとフラフラしてきますが、食べても吐く。嘔吐は体力をすごく奪います。それでまたフラフラの繰り返し。

仕事をしていたころは手軽にジュースやゼリーばっかりとっていた気がします。ブドウゼリーを吐いたときは色のせいで吐血したと思ってビビったこともありました。妊婦リテラシーが低すぎの私は、冷蔵庫でキンキンに冷えた野菜ジュースを飲んでいたせいかお腹も下してえらいことに。ああ…、説教してやりたい。退職して時間にゆとりができて食事の支度を頑張りましたが、やっぱり食べるとほとんど吐いてしまいます。

毎日、何をどうやって生きていたのか?

 

それにどう辿り着いたのか今となっては謎ですが、唯一、吐かずに食べられたのがケンタッキーのチキンフィレサンドセット。もうダメだと思ったときに何度かエネルギー補給しに行きました。ケンタッキー様のおかげで生き延びたのかもしれません。

実家でしばらく休養したこともありました。横になっていた時に腰のあたりが痛痒いと思ったら、帯状疱疹ができていました。私、本当に弱っていたのですね。病院へ行くと、薬は出せるけど妊婦にどんな影響があるかはわかっていない、飲むなら早く服用する必要があるので今日すぐ飲んで、ということでした。悩みましたが、まずは自分が早く回復することが大事だと判断して薬を飲みました。

 

長かったつわりに終わりの兆しが見え始めたころ、スイカが食べたい!!と無性に思いました。「スイカを食べれば楽になる!」というお告げのようなものを感じたのです。自分で買いに行く気力体力が無かったので夫に頼みましたが、全然買ってこない。仕方なく、近所のスーパーへ、小さいカートを引きずりながらやっとの思いで行き、自分で買ってきて食べました。うまかった。

不思議なことにその日を境に本当にめちゃめちゃ元気になっていきました。